最近読んだ本たち

結構久しぶりの更新。最近も本だけは沢山読んでいたので、まとめも兼ねて最近読んだ本をリスト形式でレビューしてみます。興味がある本があればリンクからアマゾンをご覧になれます。

あと、これまでの記事をお読みいただければ分かる通り、オススメできる本ばかり記事にするので、それぞれのオススメ度合いが分かりにくい状態になっていました。そのため、今回の記事から書籍一冊ごとに点数を付けていくことにしました。10点満点中何点〜という形で明記しています。

ビジネス

僕は君たちに武器を配りたい
瀧本 哲史
講談社
売り上げランキング: 102
瀧本哲史さんの「僕は君たちに武器を配りたい」
今年一番良かった本。昨日読み終わったばかりだけど、刺激に満ちあふれた素晴らしい一冊。同時出版された武器としての決断思考 (星海社新書)も良さそうだけど、なんとなく同じような内容だと感じたので、取りあえず本書のみ購入しました。対象読者としては就職活動中の大学生、新卒や20代の方だと大いに刺激を受けるのではないかと思います。10点。

アトゥールガワンデさんの「アナタはなぜチェックリストを使わないのか?」
これも素晴らしかった。チェックリストを使うことは恥ずかしい?僕もそう思っていたけれど、チェックリストを使うことにより得られる利益は、その恥ずかしさや導入の手間を遥かに凌駕することを、本書は実際の事例(医療、投資、航空)を元に解説。巻末の「チェックリスト作成のためのチェックリスト」が付いていることも抜け目がない印象。絶対に買いの一冊。10点。

英語

「銅メダル英語」をめざせ! 発想を変えれば今すぐ話せる (光文社新書)
林 則行
光文社 (2011-09-16)
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林則行さんの「銅メダル英語」をめざせ!」
英語ができない人向けの、英語学習方法のイノベーション的な考え方の導入書。「単語でしゃべる」ことに始まり、「何をやらないか」という点に特化した勉強法を提案。この本を読めば英語学習において何を優先的にやるべきかが分かる。8点。

成毛眞さんの「日本人の9割に英語はいらない」
タイトルの「日本人の9割に英語はいらない」、これは正しい。けれど、本書が主張する内容はこう言い換えることも出来る。「日本人の一割は英語が必要である」と。そして、この本は両方の人々を対象にした本です。そこに僕は期待値以上の価値を見出すことが出来ました。

まず、英語を必要とする人の割合を「一割」としたことには根拠があり、それは本書内に明確に記載があるのでここでは割愛するけれど、要は「外資系企業に勤務する人、その他職業(ホテル業など)において英語を使用する必要がある人、海外に滞在する人」たちを指していて、それらの人が総人口に占める割合が一割となるために、ここでは9割の日本人には英語がいらないとしていました。英語を必要としている人こそ読むべき一冊。ちなみに、成毛さんのファンであれば読んで損は無いと思います。なぜなら、過去の本と比べても毎回新しい要素は必ず含まれているし、本書もその例外ではなかったから。7点。


人生論

ジェフ・ヘンダーソンさんの「人生を料理した男」
料理人、美容師、コンサル。これらに共通する要素はプロフェッショナル業であること。ジュニアとして入社すればドキュメント作り、シャンプー、皿洗いなど初歩の雑用から始まり、実力がなければ高みには登れない。本書は麻薬のディーラーだった男が逮捕・投獄されたことで人生観に変化が生まれ、プロの料理人になっていくまでのお話しです。ゼロからのスタートで経験する困難、人種差別など、数多くの転職経験と並行して様々な内容を主人公は経験していきます。グローバルに活躍したい人にとって、自分のビジネスに本書の内容を重ねて感情移入出来るポイントは数多くあります。最初の三分の一程度はディーラー時代のお話しなので、そこを飛ばして投獄されたところから読むのがオススメ。9点。

インターネット

なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?
瀧口範子
プレジデント社
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瀧口範子さんの「なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?」
タイトルに惹かれて購入。だが、内容は日記みたいなもので、シリコンバレーにおけるしきたり?とか、考え方について書かれている。タイトルにある「なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?」という点についても本書にはちゃんと答えが書いてあります。時間があれば読んでみる程度の本。5点。

本田雅一さんのiCloudクラウドメディアの夜明け」
AppleiCloudについて書かれた本だと思うかもしれないけれど、実はそうではなくて、本書の旨みはソニーについての記述部分にあります。「あちら側」と「こちら側」という言葉を掲げ、ユーザーの立場に立ったサービスについてAppleSONYのこれまで/これからを検証した一冊。新書だけど意外と奥が深い一冊でした。さくっと読めて、腹落ち感も得られる良質な内容です。7点。

成功

天才!  成功する人々の法則
マルコム・グラッドウェル
講談社
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天才は冬に生まれる (光文社新書)
中田 力
光文社
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マルコム・グラッドウェルさんの「天才! 成功する人々の法則」、そして中田力さんの「天才は冬に生まれる」
この二冊は一緒に読むことを強くオススメします。最初はマルコムグラッドウェルの著書。プロフェッショナルになるまでの一万時間理論は特に有名。それと並行して、天才が生まれた時期には規則性があることを主張。それと全く同じことを中田力さんは天才は冬に生まれる (光文社新書)において解説。二つの本の違いは、マルコムグラッドウェルさんは人物の成果からのアプローチ、中田力さんは脳科学からのアプローチで同じ主張を展開してます。共に納得できる内容で、二冊一緒に読むことをオススメ。10点+10点=20点。

もし何かオススメ本がありましたらぜひ教えてください。コメントか、Twitterでお話ししましょう。