岩瀬大輔さんの「ネットで生保を売ろう!」を読んで

ネットで生保を売ろう!
岩瀬 大輔
文藝春秋
売り上げランキング: 18360

久々に良書にめぐり逢えました。

岩瀬大輔さんの事は前から本やブログでなんとなく知っていて、例えば東大在学中に司法試験合格→BCG→リップルウッド→HBSでMBA with ベイカスカラーライフネット生命起業。。。なスゴイ人なのです。(→岩瀬大輔さんについて書いた過去の記事はこちら

今回ネットで生保を売ろう!を読んで一番心に残ったのは「結果を残す」ことについてでした。

まず、本書で登場するすべての人は「結果を出している」という点で共通しています。簡単な境遇にいるというわけではもちろんありません。例えば、戦後初めて保険の免許を交付されることは素人の目から見てもそう容易いことでは無いことがわかります。本書ではライフネット立ち上げから免許取得、運転資金の獲得に到るまでの様々な苦労とそれに伴う困難について触れているだけでなく、具体的に132億もの資金を集めることができたのはなぜなのかという点について触れており、その箇所は僕自身の毎日の生活に対しても適用することが出来るくらい単純なものでした。変な言い方かもしれませんが、それくらい当たり前のことを実直にやっているということです。ただ、普通の人にはその点について突き詰めることが実は難しいのかもしれません。例えば、娯楽とかの誘惑があったり、そんな単純な理由で。。。


そんなことから、僕が本書を読んで一番感銘した点は「結果を残す」ということにあります。

なお、本書の一番の魅力は岩瀬さんが起業にあたり経験された困難を如何にして乗り越えてきたのか、その点について学び体験することが出来る点にあります。謎の会社、世界を変える。―エニグモの挑戦とも似たような、ベンチャーの勢いを感じることが出来る良書です。

そういえば、岩瀬さんや社長の出口さんは最近沢山の書籍を出版されていますが、それにしても出しすぎなんじゃないかな?と思っている方は僕以外にも沢山いると思います。その点についても本書では触れられています。なお、本書はライフネット立ち上げについての経緯をメインにフォーカスしており、その他の書籍とは一応ポジショニングを区別して出版していると思われます。なので、金融資本主義を超えて―僕のハーバードMBA留学記 (文春文庫)を読んだ後に本書を読めば素敵な気分になれます。

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