20代からはじめる社会貢献: 400社が支援した「社会起業」とは



TFT=Table For Two。20円で世界を繋ぐ。

これはTFTについてですが、それも含めて発展途上国支援のNPOについて書かれた本が本書。

今、こういった取り組みに従事する人々の総称を「ソーシャルセクター」と呼ぶらしい。日本ではなんとなく社会貢献という言い方で、本当に形だけ取り組みを示しているところが多い。だが、アメリカではそれこそ取り組みのレベルの度合いが高く、仮に業績が良くても社会貢献に対する意識の低い企業は、採用の対象である学生からあまり支持されないという傾向があり、それこそ就職ランキングにもそれが反映されるようです。そして、ビジネススクールにおいても、これまでの傾向で言えば、卒業後は投資銀行コンサルティングがメインだったものが変わり始めており、その中においてソーシャルセクターが注目されているという。

例えば、就職ランキングトップ10のうち2つはソーシャルセクターと呼ばれる社会起業家が起こしたNPOが含まれ、その中でも特に有名なのかTeach for Americaで、これがランキング第一位になったという。日本ではTeach for Japanとしての活動は結構有名で、代表の松田悠介さんはハーバード留学のブログでも以前から特に有名でした。

僕も、彼の奮闘をブログで拝見していたことで、とても勇気づけられた過去があります。英語を勉強している人は読んだことがあるかもしれませんね。一応ブログはこちら。


本書は社会起業について主に取り上げており、著者の小暮真久さんの前著「20円で世界をつなぐ仕事」ではTFTをメインに取り上げられていた反面、本書は改めて日本社会、日本の若者に対して、もっと社会起業や発展途上国支援に興味を持って欲しいというそんな気持ちを感じることが出来ました。「20円で世界をつなぐ仕事」と併せて読むのがオススメ。


“想い”と“頭脳”で稼ぐ 社会起業・実戦ガイド 「20円」で世界をつなぐ仕事

20代からはじめる社会貢献: 400社が支援した「社会起業」とは (PHP新書)