セルフブランディングの重要性 【書評:ビジネス書】


佐々木俊尚さんの「ネットがあれば履歴書はいらない」を読みました。その中で主に語られていたのはセルフブランディングについて。

どんな人間なのか知ってもらう為に自分から情報を公開する、これがセルフブランディングです。本名はもちろんどんな仕事をしているか、何が出来るのか、何に興味があるのかなど、情報を隠すのではなく自ら公開することで自分自身をブランディングしていく。言わば、他人に自分のことを知ってもらうための新たな切り口の創造です。これは、先日紹介した考えないヒント的に言うと偶然力を高めるための積極的な取り組みであると言えます。→その時の記事はコチラ

例えば、新規オープンのカフェ。カフェでの勤務経験のあるスタッフを募集している場合に、採用担当者が履歴書を元に検索して、その検索エンジンSNSの自己紹介が引っかかりカフェでの勤務経験有りの一文を見てもらうことがもし出来たなら、その人が採用される確率はそれが無い場合と比較しても非常に高くなると考えられます。代表的なものでいえばLinkdinが一番有名ですが、それよりも僕はツイッターなどに代表されるSNSの方がより有用だと思っています。

なぜなら、試しに検索してみればわかるのですが、僕のツイッターShing0をグーグルで検索すると、現時点では二番目にツイッターのページが出てきます。これが意味することはつまり、SEOなどの技術的な施策なしに、普段から使用しているSNSを活用することで、思ったよりも簡単にセルフブランディング出来てしまうことです。そのため、この例で言えばツイッターの自己紹介ページには自分自身を示す情報を掲載して他人に自分のことを知ってもらうべきです。いわば、ソーシャルが自分にとっての履歴書となる。ブログとかの個人サイトはこれからの時代必須なのかもしれませんね。


本名でブログやTwitterSNSのアカウントを持ち投稿することには利点があります。それは自分がどんな人か知ってもらえることです。

ただ、そこで懸念される問題は個人情報についてです。多くの人は個人情報について敏感で、わざわざ公開する必要はないと考えます。ではそれをあえて公開するその理由はなんなのか。

この問いに対する答えこそがセルフブランディングから生まれる結果にあり、本書を読めば上記の問いに対する答えもわかります。

フェイスブックの登場及びデジタルネイティブの台頭によって、従来に比べても個人が行う情報の公開はオープンになっている傾向が見受けられます。本書にはこの傾向についても書かれていました。

ネットがあれば履歴書はいらない-ウェブ時代のセルフブランディング術 (宝島社新書)