リーディング3.0 -少ない労力で大きな成果をあげるクラウド時代の読書術- 【書評:ビジネス書】
待ちに待った、本田直之さんの新作。
リーディング3.0
2006年に発売した「レバレッジリーディング」からはや4年。あの当時あれだけ読書にレバレッジをかけて、読書によって得た知識をモレなく、そして如何に効率的に自分のモノにしていくかについて説いた書籍は無かった。
だからこそ、当時読んだときは本当に衝撃だったし、レバレッジリーディングを読んだことで僕自身の読書人生も始まった。
元々、僕は本が嫌いだった。漫画もあまりよまないし、小説なんか絶対無理。だけど、本田直之さんのレバレッジリーディングを読んだことで僕はある気付きを得ることが出来た。
「読書がどれだけ効率的な自己投資の方法であるかということを」
そして今回、その続編もしくはバージョンアップ版が出るとくれば購入せずにはいられない。ということで、発売前日に早速手に入れることができ、速攻で読み終えたのでレビューをしたいと思います。
基本的な内容はクラウドを活用した読書方法のイノベーションについて。
evernoteに始まり、ツイッター、フェイスブックなどを活用した読書方法のイノベーション。
それについてはタイトル通りの内容であり、リーディング3.0の説明としてとてもよく出来ている。
ただ、ウェブサービスの説明について多くのページを割いていた分、本書の価値が下がるスピードは前作より早いんじゃないかなと感じています。なぜなら、ソフトウェアはどんどんアップデートされていくため、それについて書かれた書籍の内容もそれと同じスピードで陳腐化するからです。しかもクラウドをはじめ変化の速いソーシャル分野のアプリケーションを多く活用する点について本書は取り上げているため、そういった部分の解説にページを割いた本書の陳腐化も前作よりはやいかな?とおもいました。
でも、その意味で本書が「リーディング3.0」のテーマに終始ぶつかっていった点はとてもよかったと思うし、そういったソーシャルを活用した読書スタイルの個人への浸透は今後避けられないとも思う。だけど、本書は本来なら「読書について」が根本的なテーマなだけに、前作よりもその部分について深みが足りないことは否めない。
そして、ネットやクラウドについて既に詳しい人にとっては読んで得られる恩恵は少ないと思う。僕自身もそうだった。
本田直之さんの読書についての熱意はスゴイと思うし、そこから学ぶべきポイントはとても沢山含まれている。だけどクラウドについてある程度の知識があり、且つそれを応用して自分の読書で既にサービスを活用されている方にとっては立ち読みくらいでもいいのかもしれません。
逆に、クラウドをこれから活用したい!って人には本当にオススメできる一冊。というか知らないと本当に取り残されてしまうので、絶対に本書を読むべき。
結局は、なんだかんだ言って買ってよかったなーと思ってます。相変わらず素敵な本だしますね。
レバレッジリーディングを読んだことがない人は本書だけでも読んでみるといいですよ。
きっと新しい気づきを得られると思います。
リーディング3.0 ―少ない労力で大きな成果をあげるクラウド時代の読書術 本田 直之 東洋経済新報社 2011-04-22 売り上げランキング : 994 Amazonで詳しく見る by AZlink |