イシューへの取り組み

人間が一度にやりきれる物事には限度があります。複数のイシューを同時にこなす訓練をこなして来た人にとっては三つ四つは容易いかもしれませんが、そうでない人には二つでもとても辛いものです。

具体例を挙げれば、それが如何に難しいことであるかがより明確になります。

例えば、「一年の計は元旦にあり」。新年開けて今年の目標をみんな同じように定めたのではないでしょうか?

そして今日は3月29日。つまり、一年のうちもう四分の一が終わろうとしています。

では、既に何かしら今年の目標、もしくはその一部でも達成した人はいるでしょうか。どれくらい?きっと大多数の方はまだ実現できていないと思います。

「まだ三月だから」と考えているときっとそのまま12月になり、そういった人生がもう何年経ってしまったのかと考えることはそう遠くない未来にやってきます。

ではなぜ達成することが難しいのか?

僕はその理由が「複数のイシューをこなす個人の能力の限界」に関連していると考えます。

私自身は一年を四分割にして、第一四半期、第二四半期など、ブロックごとに実現目標を定めています。そして、ブロック単位の目標を実現すべくそこからさらに落とし込み一月、一週、一日といった具合に、最終的にイシューを最小単位まで分割していくのです。そうすることで複雑なイシューがシンプルになり、気持ちの面でも考える負担が減ることで楽になり、目標の実現に近づくことができます。

例えばこれ。

部屋の掃除がニガテな人は永遠に散らかったまま。そこで掃除のやり方ではなく「イシューの分割」を問題の新たな切り口として捉え直してみる。そうすると単純で、今日はお風呂掃除、明日は台所、そしてリビング。。。こんな形で「一日一つ」と実行すべきイシューを決める、そして長時間の必要時間をぶつ切りにして考え直す、それだけで部屋の掃除という面倒なことが順番に、そして少しづつですがクリアになっていきます。

その際、予め初めに全て決めることはあまりオススメしません。予定が組まれていると心理的に避けたくなるからです。そして、その日にやりたいことを一つだけ必ずやるのがおすすめ。



掃除は単なる例で、これはどんな物事にも応用出来ます。その一つ一つの集大成が三ヶ月ごとのブロックであり、その合計がつまりは「一年で四つの物事を成し遂げる」ことにつながります。というか、この場合に掃除の例はあわなかったな、、


まとめると、僕自身も物事を複雑に考えすぎて心理的に不安を感じることはありますが、結局のところそれは自ら問題を複雑にしているにすぎないのでは?

そう考えるだけで結局は落ち着けるものです。

あと9ヶ月どう過ごそうかな

ちなみに、今回の投稿については安宅和人さんの「イシューからはじめよ」という本の影響を受けてアレンジした自分なりのやり方を中心に書いてみました。まだ読んでいない方は「イシューからはじめよ」おすすめです。