2010年書籍ランキング 小説編
さて、ビジネス書籍編に続き今度は小説および物語関連の書籍について、2010年に読破した物を順位付け、発表したいと思います。
では、まず第一位。
ジョン・ウッドさんの「マイクロソフトでは出会えなかった天職」です。
こちらはビジネス書とすべきか迷いましたが、内容から判断するにビジネスに役立てるものというよりも、読んだ人の人生を変える、考え方を変えるための一冊だと個人的には思っています。
だからこそ、今回小説編の第一位としました。
この本の作者もまた人生を大きく変えた人物で、マイクロソフトでは確か役職を務めビルゲイツと共に仕事をこなすほどの大物だったみたいです。
ただ、ある時彼は人生について考え直すようになります。
「このままこの仕事を続けていていいのか?」と。
普通の人なら、
生活のため、お金のため、キャリアのため
何かしらの理由を作ってその困難を回避しようとします。
だけど、この人はその全てを放棄して、社会起業家になることを決意します。
途上国の教育機会を支援する組織「ルーム・トゥ・リード(Room to Read)」のCEOになったのです。
Room to Readは、途上国の貧しい人々に「読書を通じて」教育の機会を広げようという趣旨で活動を行っており、そういった方々のために、主人公のジョン・ウッドさんは世界中から本を集め、山奥などにある学校まで本を届けます。
一つの国で始めた社会貢献活動は少しづつ世界中に広がり、いまや日本でも活動をしているようです。
公式ホームページはこちらです。
本書の内容はマイクロソフトとはほとんど関係ありません。
「読書」を通じて社会貢献活動に励んだ、著者の努力が綴られています。
だからこそ、今回は小説として一番のオススメとしました。
第二位。
これも素晴らしい作品ですね。
多分ほとんどの方にとっては今更な感じかもしれません。
大分古い作品ですし、内容についても既に多くの方がご存知だと思います。
ただ、自分にとって本書は本当に大切な本です。
そして、本当にちょっとしたきっかけで本書を読みました。
その結果、以前読んだ時とは感じたこと、思った事が全く違ったんです。
それだけ自分の心が成長したという事もあるかと思いますが、この年になってやっと本書の魅力に気付くことが出来たとも言い換えることが出来ると思います。
本書の良さについては言葉で言い表すのは難しいんですが、今年読んだ小説の中でも特に群を抜いてよかった作品でした。
そして、両方読んで初めて作品の良さやその内容の奥深さに触れる事が出来ると思います。
個人的には江國香織さんのrossoの方が好きですね。
あおいとマーヴの会話の雰囲気が何処となく気に入っていて、辻仁成さんのBlu版よりも作品の醸しだす雰囲気がすごく純粋な感じがします。
「仕事というのはそういうものじゃないのかな。」
いつだったかマーヴはそう言った。
「過剰な熱意や理想は仕事の質を下げると思うよ。アオイはシリアスすぎるんだ。春の日の動物園のどこが悪いのか、僕にはわからないな。Lovelyじゃないか。」
引用すると、まあこんな感じです。
単純に簡単なくだりのみですが一応掲載しておきます。
今回の投稿に関しては本当にいろいろ考えたんですが、結局上記の二作品のみ今回は取り上げることにしました。
他にもオススメがありますので、下記にアマゾンのページへのリンクを貼っておきます。
是非レビューなどを参考にして頂いて、気になるものがあれば読んでみるといいかもしれません。
きっと何かが変わります。
そのためにも自分を変えていくことが出来ればいいですね。
マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった