Story Seller (新潮文庫)【書評:小説】
物語にはネガティブな要素が必要なのだろうか、それともそれが誰かにとって必要とされているのだろうか。
ではそれはなぜか。
先日読んだ「光の箱」という短編小説。これはストーリーセラーという短編小説集の中の一つで、光の箱は二人の男女についてのお話し。簡単にいうと二人は別れてしまうわけだけどその際の理由がとてもネガティブなものであったので、僕は読んでいてとても嫌な気分になった。
どうしてこんな物語が必要なのだろうか。
普通の恋愛小説ではなぜダメなのか。
とびきりどん底まで落としてそこから這い上がれたなら、それは素晴らしいことだけどなんか違うと思う。
僕は誰かが意味もなくひどい目にあったり、それをまた意味もなく取り入れる必要があるのかということについては全く理解できないし、意味不明にそれを敢えて盛り込んでいた点については、個人的にどうしても良しと思えなかった。
話はおもしろいけど、、なんかね。
この辺は本当にひとそれぞれだと思う。だからこそ、僕にはなんか合わなかった
そこでまた考える。
物語にはネガティブな要素が必要なのだろうか、それともそれが誰かにとって必要とされているのだろうか。
ではそれはなぜか。
そうした方が面白くなるから?かな。
きっと僕にはわからないのかも。
ちなみに、他のストーリーは結構面白かったし、全部がネガティブなわけじゃないですよー
この本自体はとてもおすすめ。