胸懐 【書評:小説】
僕にとって音楽は特別なものじゃない。
けど、GLAYだけは特別なバンド。
忘れもしない。初めて借りたCDはGLAYのBELOVEDだし、初めて買ったCDはGLAYのHEAVY GAUGEというアルバムだった。当時は、小学生なりに全部のお金をつぎ込んでCDを買ったものです。
これは今では考えられないようなことかもしれない。CDなんて気になればなんとなく買うし、なんとなく聞いてみてそれで終わり、、ということが増えてる。そんな僕にとっても、GLAYだけは今でもとても大切なバンドであり、その当時から僕のこころの支えでもある。
当時はCDが読み込めなくなるくらい何度も同じアルバムを聞いた。それはもう歌詞を全部覚えてしまうくらいだった。曲を聞くことでその時の思い出は今でも蘇るし、そういったことが特別と言っていいほどGLAYの曲にはたくさんある。
胸懐。
その辺のミュージシャンが出した、適当なエッセイとは違う。これは本物のリアルな一冊。
Howeverでは恋人への想いを、
恋人に雪を見せたい想いはWinter againに込めて、
All standard is youには彼女こそすべてだという気持ちを。
GLAYの曲の多くはTAKUROさんが想う恋人への気持ちを綴っているものです。上に挙げた三曲だけでなく、その他にもいっぱいある。この本を読んで、僕は彼の想いを知り、TAKUROさんのメッセージに感動した。思わす涙が出てしまったくらいに。彼が、彼女が、本当に素敵な人だとわかった。
あなたの 優しさ降らない日はない
あなたの 夢を見ない日はない
あなたの 空が曇る日はない
あなたの 歌が届かない日はない
あなたの 温もり求めない日はない
あなたの 未来支えない日はない
あなたの 道を照らさない日はない
あなたの 笑顔に酔わない日はない
あなたの 幸せ願わない日はない
Quoted from "All standard is you.."
僕はこんな素敵な人になれるのだろうか。
読んだ後に残ったのは、自分に同じことできるのか?ということ。
圧倒的に何かが足りない気がした。
何が足りないのかは、、まだわからない。
自分探しと、その誰かに出逢うまでには、もうしばらく時間が必要なのかもしれない。