生きることは、愛すること、愛されること。

最後の瞬間に、安らかに目を閉じるために。
すべては幸福な、美しい人生のために。


永遠なんてない。
幼い頃、そのことに気づいて以来、僕は楽に生きられるようになった。
どんな絶望も哀しみも、永遠には続かないということなのだから。

自分の手の中にある幸せを、永遠にと願うから、人は不幸になるのだろう。
けれど、人生がその永遠を願う一瞬の連続であれば、
生きることは輝かしいものになると信じたい。

だからこそ僕は今、この幸せを抱きしめる。
生きることは、愛すること、愛されること。
かけがえのないこの瞬間を、未来に心悩ませることなく、
ただひたすら愛すればいい。

人にできることは、結局のところ、それしかないのだから。