伝統の逆襲 奥山清行 【書評:ビジネス書】

伝統の逆襲―日本の技が世界ブランドになる日伝統の逆襲―日本の技が世界ブランドになる日
奥山 清行

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英語で「Japan」と大文字で始めれば「日本」の意味になる。

では「japan」と小文字で表記する場合、どんな意味になるのかご存知でしょうか?

これはほとんどの方は知らないかもしれませんね。


正解は「漆器」。

日本の漆に特有の深い黒は、ヨーロッパの人々にとっては印象的であるとされ、日本文化の独自性がそこにはあります。今回ご紹介する本は奥山 清行さんの「伝統の逆襲―日本の技が世界ブランドになる日」です。

奥山清行





出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』

奥山 清行(おくやま きよゆき、1959年 - )は、日本工業デザイナーで、世界的なカーデザイナーとして知られる。日本以外では「ケン・オクヤマKen Okuyama )」の名前で活動している。イタリアピニンファリーナ社デザインディレクターを経て2006年9月に独立。現在、KEN OKUYAMA DESIGNのCEO。

アメリカ合衆国アートセンター・カレッジ・オブ・デザイン学部長・同校客員教授中華人民共和国中国中央美術学院客員教授多摩美術大学客員教授金沢美術工芸大学客員教授名古屋芸術大学特別客員教授東北芸術工科大学大学院客員教授イタリアピニンファリーナ社顧問(現在退任)、山形カロッツェリア研究会代表、グッドデザイン賞選考副委員長、ニュートンデザイン代表。

概要 [編集]

ホンダゼネラルモーターズポルシェで研鑽を積み、イタリアのデザイン会社ピニンファリーナにいちデザイナーとして入社。(採用の決め手は自動車のデザイン画ではなく、アニメ風イラストの作品集だった[1])その後、日本人初のチーフデザイナーに就任 フェラーリ・エンツォマセラティ・クアトロポルテなどのカーデザインを担当した。特にフェラーリ・エンツォのデザインに関しては「イタリア人以外で初めてフェラーリをデザインした男」として話題となり、その後世界中の自動車メーカーからデザイン依頼が殺到したと言われている。しかし「やりたいことを全てやったから」との理由で、2006年にピニンファリーナを退社している。これには「問題を起こして解雇された」など諸説あるが定かではない。

電車航空機船舶等のデザインで活躍してきたが、特に世界的にはカーデザイナーとして名が知られており、アメリカのニューズウィーク誌は奥山を『新世紀に活躍する日本人』として紹介した。

現在は家具(カッシーナ他)やロボット化粧品眼鏡腕時計、変わったところではテーマパークのデザインも手掛ける。また「地元の伝統技術を活かして付加価値の高い商品を開発し海外に展開する」という概念の基、自身の出生地である山形での活動に力を入れており、自ら立ち上げた山形工房ブランドを中心に家具(天童木工)や照明急須等のデザインも手掛けており、シンプルな形態を保ち素材の持ち味を活かすデザインで話題を呼んでいる。

「需要よりも一台少なくつくれ」 フェラーリ創業者エンツォ本人の言葉です。 奥山清行さんがデザインした「エンツォ・フェラーリ」についても同じ考えのもと、確実に売れると推測された350台よりも一台だけ少ない「349台」が作成されたそうです。そして、購入者に関しても厳しい審査が行われ、年収や社会的地位、レース経験やフェラーリのクラブに所属しているかについても含めて選ばれた、厳選された者のみが購入できる車。それがフェラーリ。 ではなぜ、彼らはフェラーリが欲しいのか? お金によって買えるのは「現在」と「未来」。 「過去」は買うことが出来ない。 そして、成功した人ほど、犠牲にしてきた自分の過去を否定したがる。だから、代償のように「他人の過去」を欲しくなる。 つまり、彼らはフェラーリのスポーツカーを購入することで、フェラーリの過去を、その神話性を買おうとする。 だからこそ、是が非でも手に入れたいという欲求が生まれる。 本書は奥山清行さんのこれまでのグローバルなキャリアから見た日本について「モノづくり」の切り口から攻めた一冊です。 フェラーリのデザインを手がけていたせいもあってやはりその種の話題は多いですが、車が好きな方じゃなくても、読んでみたら面白いと思います。 以下の書籍も参考としてオススメ。
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