考える事と悩む事の違い。イシューからはじめよ【書評:ビジネス書】


誰にでも悩むんでいること、考えていることそれぞれ一つくらいはあると思います。

ただ、「悩む」と「考える」の違いはなんなのか、その点について考える人はそういないのではないでしょうか。実際、「悩む」ことと「考える」ことを同一として捉えられているために、思考プロセスに悪影響を及ぼしている人や不安に駆られてダメになっている人をまれに見かけます。

最近読んだ「イシューからはじめよ」にこの問いに対しての答えが書いてありました。

「悩む」とは、答えの無い、出ない問題に対して思慮すること。
「考える」とは、答えのある、答えを出すことの出来る問題に対して思慮すること。

二つの明確な違いは、その問題に「答えがあるかないか」なのです。

そしてこの考え方は日常のあらゆる行動・思考に応用できます。

たとえば、

・クライアントに対して良い提案が出来ない。
・将来のビジョン、キャリアパスについてわからない

こちらは答えのあるパターンですね。特に一つ目の問題については「良い提案」とは何かというところからまずは「考えて」みる必要がありますが、決して答えのない問題ではないことは明確です。要は事前準備の問題であり、答えがあるからこそ考えるべき問題でもあることになります。後述の問題についても同様です。

では以下の問題についてはどうでしょうか。

・なぜ彼女/彼氏にふられたのか、忘れられない。
・友人との関係がぎくしゃく、、

わかりやすい例をなるべく取り上げてみましたが、要は感情が入り組み第三者の気持ちなどが含まれる問題については、そう容易く答えが出るわけではないと思います。実際、上記の内容に直面する知人の多くは「悩んでいる」状態に陥っていてもはや思考停止状態?のようになってしまっています。

でもこれはみんな同じで、僕も同じように悩むことはとても多くあります。

だけど、今後何かしらの困難や難問に直面した場合には「その問題が答えの出る問題なのかどうか」というところについて一度振り返ると良いのではないでしょうか。自分自身日常生活の中でよく「悩んでいる」ことが多いのですが、その所々でまずは答えがあるかどうか、自分が悩んでいることで思考停止状態になってはいないだろうかと考えるようになったことで、ストレスも大分減りましたし、考え方を変えることで新たな発想を生み出すきっかけにもなりました。